Philosophy
哲学:火と生肉の再帰、
ホモ・エレクトスから
ソーセージ・エレクトスへ
約200万年前、我々の祖先「ホモ・エレクトス」は大地に直立し、両手を解放しただけではない。彼らは「火」を統御した。自然界の生肉に火を通すというプリミティブな営みは、消化吸収の効率を劇的に高め、余剰のエネルギーを脳へと送り込むことで、人類史に巨大なパラダイムシフト(知性の爆発)を引き起こした。
本プロジェクトは、この人類の原初的な営みに対する、現代における再帰的実践である。
現代の大量生産社会において、工場でひっそりと生み出される「板金工作の歩留まり端材」。我々はこれを、現代社会が生み出した「生肉」と定義する。本来捨てられる運命にあったこの無機質な金属片に、我々は現代の火——すなわち高度な演算能力と加工技術——を通し、無価値とされた物質から「知的好奇心」という高密度な栄養を効率的に抽出・摂取する。
重力に抗い、ソーセージを立たせるという行為は、単なる物理的な遊びではない。それは、我々人類がいかなる理不尽な苦難に苛まれようとも、決して地に伏すことなく「志を立て(Erect)」、何度でも立ち上がり挑戦を繰り返してきた、不屈の歴史の体現である。
世界の不条理に屹立する記念碑、すなわち「Sausage Erectos(直立するソーセージ)」の誕生。我々は大真面目に、この馬鹿げた直立と廃材の再帰的活用に、人類の次の飛躍を見出している。