Rites — 作法

立たせてから、
どう振る舞うか。

エレクトスは用途を1つに決めていません。串として火に入れてもいいし、焼かずに棚の上で立たせておくだけでもいい。関節に自由度を与えたのは、使い方の側も固定したくなかったからです。

ここに並べた六つは、実際にやってみて成立した作法です。作法とはいえ、守るためのものではありません。外し方を見つけたら、それが七つ目になります。

01

焼く

FIRE

串は飾りではない。刺して、火に入れる。

もっとも素直な作法。串つきで注文したエレクトスは、そのままソーセージや野菜を刺して火にかけられます。肉が縮んで人型の肩まで下りてくる過程がそのまま見せ場になるので、太めの一本を根元まで刺すより、小さめを胸の高さに留めた方が姿勢が残ります。

炭の上では本体も同じ温度になります。取り回しはトングで。素手で掴まない。

02

立たせる

STAND

焼かない日は、ただ立っている。

すべての姿勢は注文前に接地の検証を通しています。足がベースに着いていない姿勢はそもそも発行できないので、届いた個体は必ず自立します。棚の上、モニタの脇、玄関。光源を斜め上に置くと影が伸びて、板一枚とは思えない体積が出ます。

傾けて立てたい時は、プレートを本などの下に噛ませて角度をつくる。

03

贈る

GIFT

姿勢は、その人に似せられる。

神診断の16型から相手に当たる型を選ぶ、あるいはボディラボで関節を動かして本人のクセをつくる。どちらでもかまいません。発行されたデザインDNAはそのまま相手に渡せて、受け取った側は同じ姿勢をもう一体注文できます。

同じ設計なら DNA は増えません。押し直しても同じコードが返ります。

04

群れにする

CROWD

一体は像。三体から関係が生まれる。

二体を向かい合わせれば会話になり、背を向ければ決裂になります。GOD 7 の神々を混ぜると、名画の側の姿勢が固定されているぶん、自作の一体だけが浮いて主役になります。

GOD 7 は 2 体で −10%(SE X COMBO)、3 体で −15%(SE X 3P)。

05

撮る

FRAME

厚みが無いことが、そのまま強みになる。

真正面から撮ると板であることが露見します。斜め 30 度あたりから、背後に光を置いて撮ると輪郭だけが残ります。白い壁に影を落として影の方を主役にするのも、この製品にしかできない撮り方です。

ステンレスの面は周囲を映します。撮る側が写り込むので、暗い服が有利。

06

手入れする

CARE

使ったら拭く。それだけで戻る。

焼き油と煤は、冷めてから中性洗剤とやわらかい布で落とせます。擦り傷は目の細かい研磨剤で目立たなくできますが、刻印線まで消してしまうのでヘアラインの向きに沿って、軽く。

研磨剤・金属たわしは刻印を削ります。迷ったら拭くだけで止める。

安全のはなし

作法が決まったら、姿勢の方を決めにいきます。